・子どもの保健

2024年03月14日

話題の麻しん(はしか)について

こんばんは、桜子先生です。

いま麻しん(はしか)が世の中を震撼させていますね。
なぜ麻しんが怖いかといいますと、
非常に感染力が強いからです。
一説には、その感染力は
コロナの3倍、インフルエンザの10倍ともいわれています。

また麻しんの症状は、
「保育所における感染症対策ガイドライン」では、
以下のように示されています。


発症初期には、高熱、咳 せき 、鼻水、
結膜充血、目やに等の症状がみられる。
発熱は一時 期下降傾向を示すが、
再び上昇し、この頃には口の中に
白いぶつぶつ(コプリック斑) がみられる。
その後、顔や頸部に発しんが出現する。
発しんは赤みが強く、やや盛り上がっており、
徐々に融合するが、健康な皮膚面が残る。
やがて解熱し、発しんは色 素沈着を残して消える。
肺炎、中耳炎、熱性けいれん、脳炎等を合併することがあるため、
注意が必要である。
特に、肺炎や脳炎を合併した場合、重症となる。





現在麻しんは予防接種における定期接種となっており、
風疹との混合ワクチンとして(MR)
1歳になってすぐ、そして小学校入学前の1年間に追加、
計2回接種することになっています。

ワクチンを接種することによって、
約95%程度の免疫が取得できると厚労省は公表しています。


しかし麻しんワクチンがこのような扱いになったのは、
実は昔からではありません。
年代によって、異なります。
以下をご覧ください。

キャプチャ
(出典:こどもとおとなのワクチンサイト)


皆さんご自身の状況はいかがですか?
ご自身が免疫を持っているかどうかについては、
抗体検査で知ることができます。
不安であれば、一度受けてみてもいいかもしれませんね。


麻しんに罹ると、ご自身のこれまでの免疫力が下がってしまう、
とも言われています。
それは恐ろしいので、
ご家族の罹患歴、予防接種歴などを、
このタイミングで見直してみましょう。




<ホームページはこちら>
https://www.sakurakosensei.com/

<インスタグラムはこちら>
https://www.instagram.com/sakurakosensei.eieio


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2023年10月26日

お問合せの問題について(「子どもの保健」問18)

こんばんは、桜子先生です。

複数の会社の解答速報が出て、
いくつか割れ問になっていますね。

どちらが正しいのか、
というお問合せにはお答えしないのですが、
そのなかで、
私に直接お声をかけていただいた問題で
根拠が明確なものについては、
簡単に説明いたします。


「子どもの保健」問18です。

こちらは以下のような問題でした。

次のうち、
食物アレルギーのある子どもの誤食事故が
発生する危険性を低減化しうる対策と して、
適切なものを○、不適切なものを×とした場合の
正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 食器の色を変える。
B 給食対応の単純化(完全除去か全解除かの二者択一の対応)を原則とする。
C 原因食物となる頻度の多い食材(鶏卵・牛乳・小麦等)を給食に使用しない献立を作成する。
D 調理や配膳にあたっては、指差し声出し確認を徹底する。
E ヒヤリ・ハット報告の収集及び要因分析を行う。


こちらについて、
数日前に保育所の管理栄養士のかたから
お問合せをいただいたとき、
これはCが×じゃないんですか?
とお答えしたところ、
最近の保育所では、
これらの食材を使わないようにしている、と
現場の意見をうかがい、大変驚きました。
今はそこまで丁寧に給食を提供しているのですね。

ということで根拠はどこかな、
「保育所におけるアレルギー対策ガイドライン」かな、
と思ったところ、
別の栄養士の受験生のかたが、
「先生、保育所保育指針解説にあります」
と教えてくださいました。

そして確かにありました。
この問18は、「保育所保育指針解説」からの出題でした。


「保育所保育指針解説」
第3章「健康及び安全」1「子どもの健康支援」
(3)「疾病等への対応」【安全な給食提供環境の整備】
です。

長いですが、以下に引用します。

食物アレルギーのある子どもの誤食事故は、注意を払っていても、日 常的に発生する可能性がある。
食器の色を変える(=A)、座席を固定する、食 事中に保育士等が個別的な対応を行うことができるようにする等の環境 面における対策を行う。その上で、安全性を最優先とした、人為的な間 違いや失敗についての対策を講じることが重要である。事前の体制整備 として、給食対応の単純化(完全除去か全解除かの二者択一の対応)を 原則とし(=B)頻度の多い食材(鶏卵・牛乳・小麦等)を給食に使用しない 献立を作成する(=C)(=D)、あと一歩で事故になる ところだったという、ヒヤリ・ハット報告の収集及び要因分析を行って(=E) 事故防止のための適切な対策を講じるなどして、事故が発生する危険性 の低減化に努める。 


まんまここでしたね!!
したがってこれは全〇の1が正解だと思います。


皆さんが正解されていますように。



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hoikushshisakurako at 19:12|Permalink

2023年04月26日

【令和5年前期保育士試験】「子どもの保健」問11~問20

こんばんは、桜子先生です。

令和5年前期試験について、
見解を公表していない残り4科目についても、
簡単に見解を公表しますね。

今回は「子どもの保健」です。
後半戦です。




問11 4 
保育施設における衛生管理。
これはまずBを×にできる。
毎週じゃなくて毎日ですよ。
とすると、ここで4か5です。
判断はE。
Eは、

新しい動物を飼い始めるときには、
2週間くらいの観察期間を設けて感染症を防止する。


でしたねえ。
これ困ったと思います。
でもこれは、おうちとかじゃなくて保育施設の話なので、
子どもにもしものことがあったら困るよね、
って考えてほしいです。
なので〇ですが、
これには根拠が2つあります。

①愛玩動物の衛生管理の徹底に関するガイドライン 2006
-
愛玩動物由来感染症の予防のために – (厚労省)

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000155023.pdf

こちらが保育施設の管轄の厚労省ですね。
ここでは、動物からの感染について明記しており、
さらに飼育の際のチェックシートに
注意!!
入手後すぐにそれまで飼っていた動物と同居させることは避け、
1~2週間は特に健康状態に異常がないか、よく確認しましょう。

という表記があります。

またこれは学校関係になってしまい、保育施設とは違いますが、

②学校における望ましい動物飼育のあり方(日本初等理科教育研究会)
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/06121213/001.pdf

「新しい動物を飼育する場合は、
健康チェックをして病気でないことを確認する。
もし疑い があれば獣医師の診察を受け、
他の動物と離れたところで2週間ほど様子を見てから一緒にする。」
とも書かれています。

なのでEは〇です。
でもここは判断難しかったかもしれないです。


問12 2
事例。吐いちゃった子ども。
これ焦るんですよね。
でも現場ではどう動くのが最適か、と考えます。
とすると、
*他の子の隔離
*W君の介助

を念頭に置いて動きます。
吐く=感染症=みんなで全滅
を避けるために、
とにかくまず現場から無関係の子どもを排除します。
とすると、1と3と5はない。
4は、隣の部屋に保育士を呼びにいってるあいだに、
他の子どもたちが嘔吐物に近づいちゃうかもしれない。
だから2一択ですね。


問13 2
WHOの健康の定義。
私のカドカワ様模擬試験でも取り上げていました。
みんなちゃんとできましたか。


問14 2
病名と内容を結び付ける。
これね、A型肝炎とか出てきてウオア?となりますが、
知ってる知識でいけます。
まずBのB型肝炎は、母子感染なんだからウだよね。
とするとここで、2か4にしぼれます。
2と4はほかは全部違う。
だからどれか1つ確定できればいい。
とすると、偽膜ができるのはジフテリア、ってのを
知ってたかなー。
そうすると2を選べたんだけど。
または赤ちゃんの天敵ポリオは、
麻痺になっちゃうんだよ、ってのがわかれば。


問15 5
ワクチン。
これは不適切なものを選ぶので、
一発、5でした。
だってロタウイルスは任意接種じゃなく、
定期接種だもんね。


問16 2
また「保育所保育指針」。
今回多かったですね。
でもこれサービス問題ですね。


問17 ????
これ困りました。
答え、もしかしてない?
多分、Aを〇にしたいんですよね。
「みんなー、生まれたときは頭がおっきいけど、
成長すると胴体のがおっきいんだよー」

ってのを確認させたかったんだろうねえ。
でも、生後2歳で「はるかに大きく」かなあ?
このグラフをご覧ください。
いろんな資料ありますが、これが一番わかりやすいです。
https://kidsview.jp/tv/physical/V14065_%E5%B9%BC%E5%85%90%E8%BA%AB%E4%BD%93%E6%88%90%E9%95%B7%E6%9B%B2%E7%B7%9A%E8%A1%A8.pdf

黄色い50パーセンタイルのところをみてくださいな。
これをみると、2歳で、
もちろん胸囲のが大きいよ、
でも「はるかに」なの????

それから他の選択肢については、
B=× 大泉門が閉じるのは1歳半ごろ。
私のテキスト上巻p119に、可愛いイラスト載ってます。
C=× これは足と頭が逆です。
この資料はめっちゃいいやつです。
p15からご覧ください。
ここからたまに出るので、
これを知らなかったかたはこの機会に熟読してね。
「乳幼児身体発育評価マニュアル」
https://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/katsuyou_130805.pdf

D=〇 まあこれは、副流煙ってやつですよね。
E=× これねえ、ボタロー静脈管、ってのがうそです。
ボタローは動脈管ですね。
卵円孔もボタロー動脈管も、
生後肺呼吸の開始により、閉鎖されていきます。

とすると、Dが〇なのは、
2か3なのですが、
3は絶対にBが×でしょ。
とするとAが〇ってことになり、2にしたいのだと思います。
でもこの「はるかに」ってのが疑問です。

なのでこれは、
疑義申立てをいたしました。
わかんないですけどね。
皆さんどう思われますか?
ここには医療関係のかたも多いので、
ぜひリプライでご意見お聞かせください。
(ここ拡散しないでくださいね)

この問題が、私が微妙なのが1問ある、って
ツイートしていた問題です。


問18 2
乳幼児の身体測定。
適切なものを一つ選ぶ。
とすると、
1,3,4はすぐ違うのがわかるし、
胸囲をはかるのに寝かしてたら難しいよね。
なので迷わず2です。
こちらについては、
さきほどの
「乳幼児身体発育評価マニュアル」もご覧くださいね。


問19 3
食物アレルギー。
王道系の出題です。
まずCは×にできるでしょ。
必ずエピペンは処方されない。
とすると、もう1か3しか選べません。
で、Bは嘘じゃないですか。
循環器の症状も起こるし。
だから3を選べますね。


問20 2
児童虐待。
これはサービス問題だったと思いますよ。


<この科目の攻略>
ということで、
解けなかったかもなのは、
問11、問17あたりですかね。
前半も2問くらいがだめでしたか。
とはいえ、
他の基本的なところをおさえていれば12問はいけたかな。

つまりこの科目は、
わけわからないのが数問来る可能性があります。
それを見越して、
テキストに掲載されている内容は、
しっかり把握しておくことです。

また今回は
「保育所保育指針」から3問も出て、
また、変なデータ問題も来ませんでしたね。
ですので、令和3年後期のような鬼問題からすると、
まあそれほどでも、という感じだったのではないでしょうか。



ということで、
私はちょっと1問どうだろうかな、とは思います。
でも問17については、
強気で2を正解にしてくる可能性も大いにありますので、
なんとも言えません。
企業様が2を正答にされているのは、
解答を出さなければならないなら、
2だからです。

でももしかして、
「子どもの保健」が55点、
あとはクリアしている、という場合は、
こっそり実技試験桜組にいらしてください。
もしかして、の可能性も捨てがたいです・・・
わからないですけどね。
くれぐれもここ、拡散しちゃいやんですよ。



今日の見解はここまで。
明日は栄養と実習いきますね~。




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hoikushshisakurako at 19:37|Permalink

【令和5年前期保育士試験】「子どもの保健」問1~問10

こんばんは、桜子先生です。

令和5年前期試験について、
見解を公表していない残り4科目についても、
簡単に見解を公表しますね。

今回は「子どもの保健」です。



<科目難易度>★★★
普通だったかな~と思います。
中には「これなんですかね?」という問題もありますが、
総じて12問はいけるのでは?という印象です。


<出題の傾向>
「子どもの保健」については、1問ずつ簡単に。


問1 5
「保育所保育指針」第3章から。
これはとっててほしい問題。


問2 5
糖尿病。
これいきなり来て困りましたが、
「最も適切なものを一つ選ぶ」ので、
おかしいものをつぶしていきます。
そうすると、
1=× 尿検査、ってのがうそだよね。
血糖が関係するんだから、血液検査のはず。
2=× 過食!?子どもには稀?
でも子どもに多いって言われている1型がわざわざあるもんね。
3=× ステロイドホルモンじゃなくてインスリンだよねえ。
4=× 腎臓??それはネフローゼでは・・・
ということで、
5でしょ!となります。


問3 1
また「保育所保育指針」。
これは大丈夫だったよね?


問4 5
小児期の歯科保健・・・
これは捨て問だったかなあ。
でもがんばって考えてみると、
A=〇 まあこれはわかる。
B=〇 これはお子さんがいらっしゃるとわかるよね。
C=× これはわかんなかったよねえ。
通常、口内は中性で、pH6.5 ~7.0くらいを保っています。
でもこのpHは、食事などによって下がって、酸性になります。
そうすると虫歯になりやすくなると言われています。
つまりここは、「上昇」じゃなく「下降」ですね。
だから×。
D=〇 これも、まあそうだよね、と思う。
E=× ここ困ったかな。
歯って、もっと早く、妊娠4か月くらいからできるんだって。

でもこんな問題はあんまりでないと思いますよ~。


問5 4
乳児に起こりやすい事故。
これはできたんじゃないかな?
定型発達の時期を理解していれば、
6か月ごろ=寝返り
8か月ごろ=お座り

といれられたはずです。
この時期は、できるようになりはじめ、というより、
確実にできる子ばかりになる時期です。


問6 2
SIDS。
これはできててほしいところです。
直前期に何か問題にしなかったっけ?
もし間違えたかたは、これを読んでおいてください。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/sids_guideline.pdf


問7 3
事例。
ここでのポイントはね、
*カウプ指数の正常値を知っていたか
*信頼関係のある保育士が言うべき言葉を理解しているか
だったと思います。
カウプ指数の「ふつう」は、
15~19くらい
ですね。
それを考えると、
21はちょっとぽっちゃりさんですが、

普段の様子をみている保育士として、
特に異常を感じないのであれば、
ここであえて母親の不安をあおるようなことは
言わないと思うのです。

とすると、3を選ぶのではないでしょうか。


問8 2
子どものからだのあれこれ。
これは基本かなー。
もしできなかったら、ここで覚えてください。
Aは〇にできるし、Cも〇にできる。
とすると、2しか選べません。


問9 1
てんかん。
これはうーんと思ったかも。
捨て問だよねえ。
私は1か2で悩みました。
それはDです。

医師の指示があった場合は、保育所の行事への参加を制限する。

でも、指示があった場合なんだから、
まあ制限するだろうよ。
ということで、全〇でした。

これはできなくていいです。
次出るかなあ?
ここで覚えてね。


問10 2
乳幼児への薬の飲ませ方。
これはお子さんがいるかたが強かったですね。
でも一般的に考えて、
コップ一杯に混ぜちゃって、飲まなかったら困るでしょ。
だからBを選べたのではないでしょうか。



ということで、
ここまでで、
解けなくてもいいかな、というのは、
問4と問9でしょうかね。


長くなっちゃったので、
次のブログに分けます。



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hoikushshisakurako at 18:21|Permalink

2022年12月26日

冬休みの学習について④「子どもの保健」

次は「子どもの保健」です。

この科目は、令和3年後期はとんでもない鬼出題で、
たくさんのかたが泣きましたが、
そのときの批判を踏まえたのか、
令和4年の保健はそこまでひどい出題ではなかった印象です。


「子どもの保健」は、
基本、お持ちのテキスト学習がベースになります。
それを踏まえて念押しとして、
私のPDF倉庫がとても役に立つはずです。

http://hoikushshisakurako.livedoor.blog/archives/29260086.html

お休み中、もし何か、とのことであれば、
この倉庫のコンテンツをどうぞ。
力がつきますよ!


あとはこんな動画もあります。












webテストもあります。
<子どもの保健>
感染症

子どもの保健<最後の砦>その1(令和3年後期~令和2年後期)

【子どもの保健】最後の砦その2(令和元年後期~平成30年後期)


以上、ご活用くださいね!!



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