・社会福祉

2024年02月05日

社会福祉事業の読み解きかた

こんばんは、桜子先生です。


今回のテーマは、定期的にご質問をいただきます。
久しぶりにまた書いてみることにします。


社会福祉事業の根拠法は「社会福祉法」です。
つまり、社会福祉事業は、「社会福祉法」の枠の中に入っています。

でも第一種社会福祉事業や第二種社会福祉事業のうち、
なぞの表記がついているものがあります。
たとえば、
売春防止法に規定する婦人保護施設、というようにです。

ここで混乱するかたがいらっしゃるのですが、
イメージとしてはこんな感じで考えるとよいでしょう。
箪笥を例にします。

キャプチャ



大きな箪笥全体が、「社会福祉法」です。
箪笥には、ひきだしがついていますね。
このひきだしが、社会福祉事業を区別する法律です。


ひきだしにはそれぞれ、
「児童福祉法」や「生活保護法」、
「老人福祉法」、「売春防止法」などの名前がついています。

そしてそれぞれのひきだしの中には、
その法律に該当する社会福祉事業がはいっています。

たとえば「児童福祉法」のひきだしには、
中で2つに小分けされていて
1つめの枠(=第一種社会福祉事業)には、
児童養護施設や乳児院などがはいっています。
もう1つの枠(=第二種社会福祉事業)には、
保育所、放課後児童健全育成事業などがはいっています。


つまりもし試験の際に、
「社会福祉事業の根拠法」を聞かれた際は、
箪笥の名前を答えるのです。
正解は「社会福祉法」です。

でも「それぞれの社会福祉事業の根拠法」を聞かれた際は?
そのときは、ひきだしの名前、
つまりその施設や事業のもともとの根拠法を答えるのです。



こういう問題がきたとき、何を答えたらいいかわかりますか?

「売春防止法」に規定する婦人保護施設を経営する事業は、第一種社会福祉事業である。

婦人保護施設は、「社会福祉法」における第一種社会福祉事業に定められている。



この①と②の区別がつくでしょうか。
①は、ひきだしと、ひきだしの小分けの中身を聞いています。
婦人保護施設は「売春防止法」に規定されています。
これがひきだしの名前ですね。
そして小分けは第一種社会福祉事業なので、〇です。

②は、箪笥の名前と、ひきだしの小分けを聞いています。
箪笥は「社会福祉法」で、
小分けは「売春防止法」というひきだしの、第一種社会福祉事業です。

①はすでに「社会福祉法」であることは前提としてわかっていて、
そのうち、婦人保護施設は何を根拠法としてる?って聞いてます。
②は、社会福祉事業って「社会福祉法」なの?
ってところからスタートしています。


これらの区別がつくようになれば、
この手の問題は怖くありません。
選択肢は何を聞いているのか?
そこを丁寧に読み取っていきましょう。



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2024年01月20日

国民生活基礎調査の疑問点について(以前の記事の再掲)

★以下は古いブログ記事ですが、
言いたいことは今に通じるものです★
使用しているデータは2019年の話をしています。




こんにちは、桜子先生です。

トライアングル生のあいだで、
「2019年国民生活基礎調査」のある部分が理解できない、
とお申し出がありました。

ここはもしかしたら全体に念押しした方がいいかな、
と思いましたので、共有します。

でもこの件については、
過去にもすでに説明しています。


「2019年国民生活基礎調査」において、
「65歳以上の者のいる世帯」と「高齢者世帯」の区別がついていない。
ここですね。


ここは言葉の意味を考えましょう。

「65歳以上の者のいる世帯」
その名の通り、世帯に1人でも65歳以上の者がいる世帯です。
たとえば、
*夫婦とも65歳
*夫が68歳、妻が56歳
*おじいちゃんが80歳、息子が50歳(8050問題だね!)
*おばあちゃんが70歳、息子夫婦が50代、孫が10代
みたいな構成です。


「高齢者世帯」
こちらについては、きちんと調査に定義がありまして、
「65 歳以上の者のみで構成するか、
又はこれに 18 歳未満の未婚の者が加わった世帯をいう。」
と決められています。
つまりその世帯には、
*65歳以上の者しかいない
*65歳以上の者+18歳未満の児童

の2種類しかありません。



これをふまえて・・・

ここで「わからない」とひっかかっているかたは、

65 歳以上の者のいる世帯は
2558 万 4 千世帯(全世帯の 49.4%)となっている。
世帯構造をみると、
「夫婦のみの世帯」が 827 万世帯(65 歳以上の者のいる世帯の 32.3%)で
最も多い。


65 歳以上の者のいる世帯のうち、
高齢者世帯の世帯構造をみると、
「単独世帯」が 736 万 9 千世帯(高齢者世帯の 49.5%)、
「夫婦のみの世帯」が 693 万 8 千世帯(同 46.6%) となっている。


ここが混乱しているようです。

「どうして65歳以上の者のいる世帯の一番は夫婦のみの世帯なのに、
65歳以上の者のいる世帯で高齢者世帯の一番は単独世帯なの!?」



これはそんなに難しい話ではなく、
65歳以上の者のいる世帯は、
65歳以上じゃないひともいる可能性がありますが、
高齢者世帯は、65歳以上「のみ」か、18歳未満の児童しかいません。
そこが区別できていないんじゃないかな?


以上の説明でいかがでしょうか。

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hoikushshisakurako at 00:07|Permalink

2023年11月16日

「社会福祉」のお勧め書籍をご紹介します

こんばんは、桜子先生です。

現在筆記試験チームの皆さんは、
お休み中だと思いますが、
なにかしたい・・・という気持ちが、
もしかしてむくむくと沸いてきていませんか。


そういうかたに、
「社会福祉」の試験対策としての、
お勧め書籍をご紹介いたします。


これは前提として、
私のテキストをお持ちであったり、
ほかのテキストで勉強されて、
1回以上不合格になったかたが対象です。
今度の令和6年前期試験を受験されるかたには、
必要のない教材です。


まずここ数回の試験では、
ここからよく出題されていましたね。
こちらはお持ちの方も多いのでは。


全国社会福祉協議会のテキスト
「社会福祉」(最新保育士養成講座)


https://www.fukushinohon.gr.jp/book/b10002807.html

特にここの、社会福祉援助技術の内容が、
ばんばん出題されていました。
ただ令和5年後期はネタ切れだったのか、
ここからは出ていません。
しかしもしこれをもっていらっしゃらないのであれば、
買ってもいいと思います。
ただ、最新版は2022年3月なので、
たとえばこども家庭庁のことなどは載っていません。
あくまでも社会福祉一般の知識を得るためのものです。
社会福祉援助技術の部分以外は、
読み物チックです。


ちなみにこのシリーズは、
全部の科目を網羅していますが、
ほかはあんまり必要ないかなと思います。
この教材は、養成校で授業なんかで使うものなので、
自分ひとりで読み解けないかもしれないです。
逆に私にとっては、内容が物足りませんでした。



そして「社会福祉」の出題の構成を考えた際、
私のテキストやコースでほぼ網羅していますが、
さらに深くつっこまれていやなのは、
「社会福祉士」のテキストの内容で補完かなあと
考えました。
しかし実は保育士試験の「社会福祉」は、
他の試験もびっくりの深さまで学習するので、
社会福祉士>保育士
の知識でいうと、
やはり社会福祉援助技術の部分かな、と思います。

ちなみに社会福祉士の学習では、
私たちには関係ない部分(深すぎる)もありますので、
そこはまるっと割愛します。


で、この本を買いました。

全国社会福祉協議会
社会福祉学習双書2023
「ソーシャルワークの理論と方法」

https://www.fukushinohon.gr.jp/book/b10002821.html

これね、いいです。
あくまでもソーシャルワークに特化していますが、
たとえば先日の令和5年後期のインテークのところなんて、
これを読めば一発解決でした。
そういう意味で、
社会福祉援助技術をさらに深めたい、というかたは、
お勧めです。


ちなみにこの社会福祉学習双書は、
社会福祉士試験のためのテキストです。
今回はソーシャルワークのものを買いましたが、
ほかの巻に
「児童・家庭福祉」
「社会保障」
というのがありまして、これも買ってみます。
役立ちそうであれば、これも紹介しますね。



以上、いまの時点では、
私のテキストの最新版をお持ちであれば、
上記の2冊をお勧めします。
ただしこれらの2冊を読み解くには、
ある程度の読解力が必要です。



実は心理でもよいのがあるんですよね。
ニーズがあれば紹介しますね。


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hoikushshisakurako at 21:08|Permalink

2023年05月30日

<有償教材>基礎力コース「社会福祉」(2023年4月1日基準日)

こんばんは、桜子先生です。


有償教材である、
基礎力コースを販売いたします。


<基礎力コースについて>
基礎力コースとは、 いわゆる科目の基礎部分を網羅するもので、 この問題をすべて解答できるようになることにより、 合格基準である6割レベルに到達できるよう訓練するものです。 一問一答形式で繰り返し取り組んでいただきます。 コースの構成は、 ①問題編 ②解答編 ③正しく覚える編(暗記シート) となっています。 全問オリジナル問題です。

このコースは紙で印刷し、繰り返し訓練してこそ
力がつくものです。

初学者のかたでも使うことができ、
ここで力をつけて、
特訓コースに移行することも可能です。


それでは第5弾として、
「社会福祉」の販売を開始します。
コースで取り上げているのは、
以下の内容です。

<社会福祉>全288問 66ページ カラー
*社会福祉の概念 
*対象者別の施策 
*福祉サービス利用者の権利擁護 
*実施機関 
*社会保障制度 
*社会福祉援助技術 
*地域共生社会 
*計画 
*社会福祉に関わる施設 
*社会福祉の歴史 


なお、「社会福祉」には、
特訓コースも後日発売します。
(まだ1か月以上先です)

基礎力コースと特訓コースの違いは、

<基礎力コース>
テキストレベルの内容で、
「社会福祉」の初学者、
または基礎をしっかり定着したいかた向け。
とはいえこの基礎力コースはかなり細かい。
一問一答で、
ポイントをしっかり理解し覚えることができる。


<特訓コース>
基礎力コースより難しい。
基準日に特化したデータを特集。
過去問題も掲載。


となっています。
特訓コースはかなり手ごわく、
現時点で勉強に不安がある場合は、
まずは基礎力コースで力をつけてからをお勧めします。

またいずれ販売するトライアングルは、
福祉系科目として「社会福祉」も含まれていますが、
こちらは「理解する」ことが中心の、
動画講義、PDFテキストが備わっているものです。


したがって、
今の時期に「社会福祉」の基礎固めをしたいのであれば、
こちらの基礎力コースをお勧めします。
昨年度のものより、50問問題を増やしました。



販売は、桜子先生ストアになります。
<桜子先生ストア>
https://hoikushisakurako.stores.jp/items/61d2b5a147a53430c36aab1e



ご購入くださるかたにご注意です。

ご購入後にPDFが掲載されるURLのメールが届くのは、
1回のみです。
間違ったメールアドレスを入れてしまい、
「メールが届かない」
とおっしゃるかたが最近増えています。
情報入力の際、くれぐれもお間違えのないよう
お願いいたします。



今後の有償教材の予定ですが、
次は特訓コース、トライアングルの準備をします。
しばしお待ちくださいね。



それではこの基礎力コースが、
「社会福祉」に悩めるかたたちの
支えとなりますように🌸


hoikushshisakurako at 19:36|Permalink

2022年10月27日

令和4年後期の振り返り(社会福祉)

こんばんは、桜子先生です。

昨日の「保育の心理学」に続き、
令和4年後期の振り返りとして、
今日は「社会福祉」を確認してみましょう。



実はとてもシンプルな出題でした。
問17のようなものもありましたが、
たとえば皆さんを悩ませる社会福祉援助技術は、
変なアプローチや、わけのわからない人物はまったく出ず、
また権利擁護についても簡単な「社会福祉法」に基づくレベルで、
ガイドラインや指針にまで踏み込んでいませんでした。

さらに社会保障制度については、問3でちょっと触れたぐらいで、
年金も労働保険もなーんにも来ませんでしたね。

私の個人的な所感ではありますが、
解きやすかったです。
それはつまり、
「これどこから来たの!?」という、
根拠がわからない問題がなかったからです。



ではここで、問17について触れておきます。

これは、よろしくない問題だとテキスト執筆者としては思います。
解答自体は、深く考えなければ、
AとDで、もう4を選べてしまいます。
でも、このCが、執筆者にとっては、
「どーすんのこれ?」という文章でした。

というのは、多分皆さんがお持ちのテキストもそうだと思うのですが、

①成年後見制度は、「民法」に基づく制度である
②成年後見制度は、法定後見制度と任意後見制度がある

という書き方になっているからです。
これは全社協もそうですし、私の本業のテキストもそうです。

これだけみると、分類された2つの制度は、
両方とも「民法」が根拠法だと思います。

でも実際は、1999年の「民法」改正の際、
特別法が発令され、
任意後見制度はその法律を根拠法とすることになりました。
つまり、2つの制度は、違う根拠法です。

しかし任意後見制度は、
民法の特別法(「任意後見契約に関する法律」)に基づくものであり、
広義の成年後見制度には任意後見を含むともされています。


この経緯は、保育士試験の学習の中には、
どこにも出てきていないのではないでしょうか。

もちろん試験には想定外のものも出題されますが、
これを通してしまうと、
テキストの表記が成立しなくなりますね。
そういう点で、執筆者として非常に悩みましたし、
4が正答だろうということはわかっていますが、
いまだにすっきりしてはいません。
まあこれは執筆者サイドの事情ではありますので、
あまり難癖をつけるのはよくないのは理解しています。



とはいえこの問17を捨てたとしても、
6割はいける問題だったと考えています。
よく「令和4年前期以前・以後」という言い方をしますが、
今回も明らかに「令和4年前期以後」の問題でした。

つまりこれからもこの傾向であるのであれば、
「社会福祉」には難問奇問はあまり出題されず、
とにかくトライアングルのような基本をしっかりかためる学習が、
合格への近道なのかなと思いました。


今回この科目が不合格だったかたは、
つらい作業だとは思いますが、
試験センターが正答を公表したら、
私と一緒に問題文を素読し、
ここが正誤のポイントだった、
これを落とすのはこの知識が足りなかったからだ、
という集いに参加してほしいです。
社会福祉はね、怖い科目じゃないです。
合格への道筋は見えていますので、
それに則っていくだけです。


以上、「社会福祉」について見解をお伝えしました。



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hoikushshisakurako at 23:21|Permalink