お問合せの問題について(「子どもの保健」問18)今回筆記試験が残念だった(であろう)かたへ

2023年10月26日

お問合せの問題について(「保育実習理論問17)

こんばんは、桜子先生です。

複数の会社の解答速報が出て、
いくつか割れ問になっていますね。

どちらが正しいのか、
というお問合せにはお答えしないのですが、
そのなかで、
私に直接お声をかけていただいた問題で
根拠が明確なものについては、
簡単に説明いたします。


「保育実習理論」問17です。
そもそも実習が割れてる?
というのが、おたずねいただくまで疑問だったのですが、
問題はこちらです。


【事例】
保育所で5歳児クラスを担当するQ保育士は、
近隣の小学校との連絡会に参加し、
小学校との連携 の取り組みについてまとめた。

【設問】
次のうち、小学校との連携に関する取り組みとして、
適切なものを○、不適切なものを×とした場合の
正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 保育所児童保育要録は
子どもの生年月日などの個人情報が含まれているため、
「個人情報の保護 に関する法律」に照らして適切に運用するものであり、
配偶者からの暴力の被害者と子どもという ように
特別の事情がある場合だけでなく、
子どもの育ちを支えるための資料を小学校へ送付する場合においては
必ず保護者から同意を得て

小学校に送付するという共通理解をはかった。
B 「保育所保育指針」に新しく取り入れられた
「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、
幼児 教育の考え方であり、小学校の教員からは共通理解されにくいので、
あえて触れないようにした

C 保小連携の一環として、交流の機会を増やせるように、
小学校と保育所の年間行事の内容を情報 交換し、担当者間で話し合いを行うようにした



こういうとき、だいたい根拠は
「保育所保育指針解説」にあります。
とすると、
第2章「保育の内容」4「保育の実施に関して留意すべき事項」
(2)「小学校との連携」ですね。

引用します。

まずAはこちらですね。

保育要録は、保育所や子どもの状況などに応じて柔軟に作成し、
一人 一人の子どものよさや全体像が伝わるよう工夫して記す。
また、子ども の最善の利益を考慮し、
保育所から小学校へ子どもの可能性を
受け渡していくものであると認識することも大切である。
さらに、保護者との信頼関係を基盤として、
保護者の思いを踏まえつ つ記載するとともに、
保育要録の送付については、入所時や懇談会など を通して、
保護者に周知しておくことが望ましい。
その際、個人情報保 護や情報開示のあり方に留意することも必要である。


ただこれだけだと、法的な裏付けがわかりません。
そこで調べてみたところ、
厚労省が出しているものがありました。
「保育所保育指針の適用に際しての留意事項について」(平成30年)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000202911.pdf

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/10/dl/s1030-9f.pdf

こちらの多分ここではないでしょうか。


配偶者からの暴力の被害者と同居する子どもについては、
保育児童保育要録 の記述を通じて
就学先の小学校名や所在地等の情報が配偶者(加害者)に
伝わることが懸念される場合がある。
このような特別の事情がある場合には、
「配偶 4 者からの暴力の被害者の子どもの就学について(通知)」
(平成 21 年7月 13 日 付け 21 生参学第7号
文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課長・
文部科 学省初等中等教育局初等中等教育企画課長連名通知)を参考に、
関係機関等と の連携を図りながら、適切に情報を取り扱うこと。

保育所児童保育要録は、
児童の氏名、生年月日等の個人情報を含むものであ るため、
個人情報の保護に関する法律(平成 15 年法律第 57 号)等を
踏まえて適 切に個人情報を取り扱うこと。
なお、個人情報の保護に関する法令上の取扱い は
以下の①及び②のとおりである。
① 公立の保育所については、
各市区町村が定める個人情報保護条例に準じた 取扱いとすること。
② 私立の保育所については、
個人情報の保護に関する法律第2条第5項に規 定する個人情報取扱事業者に該当し、
原則として個人情報を第三者に提供する際には
本人の同意が必要となるが、
保育所保育指針第2章の4(2)ウに 基づいて
保育所児童保育要録を送付する場合においては、
同法第 23 条第1項 第1号に掲げる法令に基づく場合に該当するため、
第三者提供について本人 (保護者)の同意は不要であること。


これを踏まえると、
Aの「必ず保護者から同意を得て」
というところは否定されます。
よって×ですね。


それからBはこちらでしょう。

子どもの発達と学びの連続性を確保するためには、
「幼児期の終わり までに育ってほしい姿」を手がかりに、
保育所の保育士等と小学校の教 師が
共に子どもの成長を共有することを通して、
幼児期から児童期への 発達の流れを理解することが大切である。


だから×ですね。


それからCは、このあたりでしょうか。

さらに、円滑な接続のためには、
保育所と小学校の子ども同士の交流 の機会を設け、
連携を図ることが大切である。
特に卒園を迎える年度の 子どもが
小学校就学に向けて自信や期待を高めて、
極端な不安を感じな いよう、
就学前の子どもが小学校の活動に参加するなどの
交流活動も意 義のある活動である。


ここからも、Cは〇と判断できるでしょう。

ということで、
こちらは××〇の4が正解だと思われます。


皆さんが正解されていますように。



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