2019年03月

2019年03月31日

正解への道筋 平成29年「児童家庭福祉」その2

皆さんこんばんは、桜子先生です。


今日は午後から千鳥ヶ淵へお花見に行った、つもりだったのですが、
観てきたものは「人」でした。
もうほんと、すごかった!!


さて、前回のブログでは、正解への道筋として、
平成29年「児童家庭福祉」その1を動画にてお届けしました。
その2では、活字でご説明できる問題を取り上げます。


<問1>「児童福祉法」
この問題は、平成28年「児童福祉法」の改正を受けた問題です。
この第1条~第3条は、何度でも穴埋めで出るでしょうね。
ここで確認してくださいね。

「児童に関わる法令」の「児童福祉法」(再掲)
http://hoikushshisakurako.livedoor.blog/jidouhourei.pdf


<問2>人物問題
社会的養護や保育原理で出題されるような人物問題が出ました。
でもそんなに難しくなかったので、
ここを間違えた場合は、人物の勉強が甘かったと思ってほしいです。

「社会福祉・社会的養護の歴史」(再掲)
http://hoikushshisakurako.livedoor.blog/rekishi.pdf


<問5>「児童福祉法」における情報提供
この問題は、Cがポイントでした。
根拠は「児童福祉法」第23条第5項。
都道府県等は、第一項に規定する保護者の母子生活支援施設の選択及び母子生活支援施設の適正な運営の確保に資するため、厚生労働省令の定めるところにより、母子生活支援施設の設置者、設備及び運営の状況その他の厚生労働省令の定める事項に関し情報の提供を行わなければならない。」

母子生活支援施設は、入所施設ですよね。
社会的養護関係施設です。
ということは、管轄は、「都道府県」です。
市町村ではないですよね。
なのでここでピンときてほしいところでした。

こういう問題は、文末の「努めなければならない」「しなければならない」の
「努力義務」「義務」を判断するだけだと思いがちですが、
ちょっと冷静に考えて、文章を読んでほしいです。
こういう問題では、必ず選択肢の「都道府県」「市町村」に〇をつけて
そこを判断しながら考えていきましょう。


twi-4234

<合格メソッド>
(1)「児童福祉法」第1条~第3条穴埋め対策しっかり
(2)児童家庭福祉でも人物は要注意
(3)法律系の問題は、選択肢に〇をつけながら注意して読む
そして意味を考える

この回次の「児童家庭福祉」は、難しかったとは思いますが、
よくできている問題だと思います。
ご自身の知識の定着度を図るために、
ぜひ4月10日ごろに、もう1度解いてみてくださいね。


正解への道筋 平成29年後期「児童家庭福祉」その1

    皆さんおはようございます。桜子先生です。


昨夜皆さんから、過去問でどういうところに苦心されているかの
簡単なご意見をいただきました。
それを拝見し、
皆さんが手こずられた問題って、考え方のコツがあるよなあ、
それがわからないから間違えちゃうんだよなあ・・
そうだ!正解への道筋を説明しよう!!って
思いついたんです。

で、最初ブログに文章を書いていただんですけど、
ここは動画で説明した方が伝わるかな、と思いまして
急遽撮影することにいたしました。

まずは3本撮りました。
該当の問題があるかたは、ぜひご覧ください。



平成29年後期「児童家庭福祉」問3





平成29年後期「児童家庭福祉」問4
 


<11:21現在>
誤植を修正し、さらに新しい内容を追加しています。


平成29年後期「児童家庭福祉」事業祭り



事業祭りに必要なPDF(再掲)
http://hoikushshisakurako.livedoor.blog/samazamajigyou.pdf



twi-4234

<合格メソッド>
(1)覚える数値をしっかり
(2)「児童家庭福祉」に関しては、事業の整理は必須


それでは、さらに動画撮影できるかなあ。
次は夜になるかもです。
よろしくお願いいたします!



2019年03月29日

カリキュラムについて(「教育原理」)

皆さんこんばんは、桜子先生です。

今日は個人的に、1年のスタートです。
そう、プロ野球開幕なのです!
私は2014年からなぜか野球にハマってしまって、
(それまでは文科系だったのに!)
今では自宅にケーブルテレビを導入し、
年に何回か球場に足を運び、
野球の勝敗で機嫌が左右される、という
ただの野球好きなおじさんに成り下がっております。

そんなわけで、今日は大事な開幕戦。
Twitterもブログも置いておいて、
観戦させていただきました。


さて、そんな話はここまでにして、
今回のテーマは、「教育原理」で出題されるカリキュラムについてです。
リクエストをいただきましたので、ご説明いたします。


まず、カリキュラムは、「教育課程」と同義です。
保育士試験に出題されるカリキュラムは、主に5つです。

<相関カリキュラム>
2つ以上の科目で、その共通する関連内容を紐づけて
構成するカリキュラムのことです。

たとえば学校の科目でいうと、
「理科」=生物・物理・化学
「社会」=歴史・公民・地理
という分類があるかと思いますが、
授業の際、たとえば「社会」の授業で、
江戸時代の歴史を学習するとします。
その際、一緒に、江戸時代の地理や水流の学習をします。
同じ「社会」という枠組みの中で、
必要な要素だけ複数の科目から取り出して、
関連づけて学習するカリキュラムのことです。


<融合カリキュラム>
これは、いわばシェマのようなものです。
相関カリキュラムで「理科」「社会」の話をしましたが、
複数の科目を枠組みにいれたもの、これが融合カリキュラムです。

融合カリキュラムの例として
「理科」=生物・物理・化学
「社会」=歴史・公民・地理
「国語」=現代文・古文・漢文
などが挙げられます。

保育士試験では、私が考える融合カリキュラムとしては
「福祉系」=児童家庭福祉、社会福祉、社会的養護
「発達系」=子どもの保健、保育の心理学
「「保育系」=保育原理、保育実習理論
みたいな感じです。

つまり、融合カリキュラムは、複数の科目を、
分類してとりまとめた枠組み、だと考えるといいですね。


<広域カリキュラム>
これは、融合カリキュラムをさらに大きくしたものです。
皆さんがよくわかっているものでいうと、
「保育所保育指針」の5領域は、それぞれ
「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」
となっていますが、
この5領域が、「保育の内容」という、広域カリキュラムとなります。
5領域のそれぞれが各科目、それをまとめたものが、
「保育」という大きな枠組みだと思ってください。
科目はそれぞれ別の内容で、関連のないものもありますが、
「保育」という点では共通していますね。
つまり、広い意味で、同じ枠組みということです。

あと、学校でいうと、「生活科」のようなものですね。
生活に関わる、さまざまなことを学びます。


<コアカリキュラム>
ある問題を解決するために、
その中心(=コア)となるテーマを決め、
そのテーマに沿った内容を用意し、学習していくカリキュラムです。
有名なところで、アメリカのヴァージニアプランが挙げられます。

ちょっとわかりにくいのですが、
ものすごくいい加減な例で説明しますと、
社会で他国の風習を理解する授業の際、
「アメリカ人になろう」というテーマを掲げ、
アメリカ人が当然もっているであろう知識を身に付けるため、
アメリカの歴史、アメリカの表示規則(心理学用語ですよ!)、
アメリカの言語体系、アメリカの政治、アメリカのファッション
などを学んでいくことです。
(すごく無理やりな例でごめんなさい・・)


<潜在的カリキュラム>
意図的に学習させるのではなく、自然に身についていくような教育課程のことです。

たとえば親と一緒に外出する幼児が、
親が赤信号で止まり、青信号で歩きだす。
こういう姿をみて、
信号のルールを自ずと理解していく、というようなことです。


以上でいかがでしょうか。

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<合格メソッド>
(1)カリキュラムについてはたまに出る
(2)代表的なカリキュラムを、具体例で説明できるようにする


「教育原理」は、10問しか出題がないので、
出題される可能性があるものは、
どんどん知識を習得していきたいですね。
がんばっていきましょう





2019年03月25日

過去問解説リクエスト(平成29年後期「社会的養護」問5)

皆さんこんばんは、桜子先生です。


今日は比較的早い時間から桜子の仮面をかぶってたのですが、
音楽の動画やら、社会福祉関連の新規PDFを作成していまして、
ブログに今やっとやってきました。

今回はリクエストをいただいていた、過去問解説を行います。
平成29年後期「社会的養護」問5です。

<問題>
 次の文は、社会的養護の施設等における第三者評価に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 第三者評価を受審するに当たっては、あらかじめ、第三者評価の評価基準に基づく自己評価を行うことが求められている。

B 第三者評価を受審する義務がある施設においては、第三者評価を3か年度に1回以上受審しなければならない。

C 児童自立生活援助事業(自立援助ホーム)における第三者評価の受審は、努力義務である。

(組み合わせ)
  A B C 
1 ○ ○ ○ 
2 ○ × ○ 
3 × ○ ○ 
4 × ○ × 
5 × × × 


<解説> 正解 =1

この問題の根拠は、厚生労働省通知「社会的養護関係施設における第三者評価及び自己評価の実施について」(以降「通知」)です。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/tuuchi-57.pdf

A 適切
「通知」1「趣旨」では、「第三者評価は、まず、評価基準に沿って自己評価を行うことから始まり、施設の職員全体で、施設運営を振り返り、できていることやできていないことを洗い出し、そして、外部の目で評価を受けることを通じて、今後の取組課題を把握することが重要である。」と示している。また、10「自己評価の実施」(1)でも同様に、「第三者評価を受審するに当たっては、あらかじめ、第三者評価の評価基準に基づき、自己評価を行うものとする。自己評価は、まず職員個々が行い、職場全体で協議し、取組内容の自己点検を行い、取組の改善を行う。」と示している。

B 適切
「通知」2「定期的な実施」(1)では、「社会的養護の施設は、第三者評価指針通知及びこの通知に基づいて行われる第三者評価を3年に1回以上受審し、その結果の公表をしなければならない。」と示している。

C 適切
「通知」11「ファミリーホーム及び自立援助ホームについての第三者評価」では、「ファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)及び自立援助ホーム(児童自立生活援助事業)については、児童福祉法施行規則(昭和23年厚生省令第11号)第1条の28及び第36条の23により、第三者評価は努力義務とされており、平成22年3月に、これらの事業の第三者評価基準ガイドラインが作成されている。」と示している。


twi-4234


今回の問題は、とても大事なことを問うものでした。
テーマは、社会的養護関係施設における、第三者評価です。
ポイントは、
*社会的養護関係施設(乳児院、児童養護施設、母子生活支援施設、
児童心理治療施設、児童自立支援施設)の第三者評価受審は義務である
*第三者評価は、3年に1回以上受審しなければならない
*第三者評価の結果は公表しなければならない
*自己評価は毎年行わなければならない
*社会的養護関係施設は、虐待を受けた児童等が多く措置される施設であったり、DV被害を受けた母子が多く入所する施設であるため、第三者評価受審の義務が求められる
*社会的養護関係施設第三者評価機関の認証は、原則として全国推進組織が行い、この認証は全国において有効とする
*ファミリーホーム及び自立援助ホームについての第三者評価は、努力義務である

ここは頻出分野です。
まずは一度通知に目を通しておいてくださいね。


2019年03月23日

問題文の意図を正しくつかむ

皆さんこんばんは、桜子先生です。


今日の東京は、真冬なみの寒さでした
それでもお花見をしているかたもいて
ビール、おなか冷えないのでしょうか・・・


さて、今回のブログのタイトルは
「問題文の意図を正しくつかむ」
です。


保育士試験の問題文って、
単純な文章であることが多いのですが、
中には皆さんをひっかけようとして、
変な文章の構成で作問されているものがあります。

私の毎朝のミニテストは、
敢えて意地悪な文章にしているのですが、
お気づきでしょうか。
毎回解答が割れていて、
もくろみ通り、と思っているのですが。


たとえば、先日のミニテスト。
「明治5年、学制が制定されたことにより、わが国の義務教育制度が始まった。」
これは、✖でしたね。
わが国の義務教育制度は、
1886(明治19)年、森有礼が「諸学校令」を成立させ、
このなかの「小学校令」にて、初めて法令に「小学校が義務教育」と
規定されたことが、スタートです。
ただ今回のこの問題、
数人のかたから、「合ってますか?」と
お問い合わせをいただきました。
「わが国の義務教育制度は、学制が制定されたときから、始まっているのでは?」


わが国の教育制度を振り返ってみると、
わが国初の教育法規は、この「学制」です。
「学制」によって、さまざまな国の制度を規定していきました。
もちろんその政策のなかに、学校に通わせることを義務化しようという
動きはありました。
しかしこの「学制」制定の段階では、義務化には至りませんでした。

この問題文でのポイントは、
義務教育制度の始まりはいつか?
ということです。
つまり、義務教育制度について
トライしたことではなく、
制度として、開始されたこと=法令として規定されたこと、という意味を
とらえなければいけません。

現在皆さんは、児童福祉施設の職員配置について
学習されていますが、
そのとき、職員配置の義務を規定しているものは、何でしたっけ?
そう、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」です。
「基準」=「法令」に明文化=規定されることで、
その職員配置は「義務」といえるのです。

これと同じで、わが国の義務教育制度も、
法令に明文化=規定されたときが、スタートになります。
なので、このミニテストは✖になるのですね。
わたしは、皆さんが、
義務教育制度の開始=法令に規定
ということが正しく理解できているかどうかを確認するために、
この問題を作成しました。


保育士試験では、その選択肢の文章から、
何を問われているのかを、正確につかんで解答しなければいけません。

「基準」の話をしたので、ある職員の問題を出します。
「里親支援専門相談員」は、乳児院に配置されなければならない。」
これは〇ですか。それとも✖ですか。
・・・これは、✖ですよね。
里親支援専門相談員は、「基準」には明文化=規定されていません。
「基準」に規定されていない職員は、配置を義務とはいえません。
でももし
「里親支援専門相談員は、乳児院に配置されている。」
これなら?
これは、〇です。
なぜなら、里親支援専門相談員は、厚労省「通知」によって、
乳児院などに配置されることになっている職員だからです。

つまり皆さんは、同じようなことをきかれている問題から、
その意図をつかみ、正しく解答する必要があるのです。


試験のとき、瞬間的な判断で、解答してしまいがちです。
でも、問題をみたとき、まず一呼吸おきましょう。
そしてすぐに解答せず、
「この問題は、何をきこうとしているのか?」
を冷静に考えてほしいのです。


試験時間は、ニコイチ以外は1時間もありますね。
1時間のうち、見直しを20分だとして、
40分を20問。
1問2分使えます。
まず問題をみる。
問題文のキーワードに〇をつけたり、下線を引いたりする。
そして選択肢をみる。
問題の意図を考える。
出題者は、ここで何を答えさせたいのか?
そこまで考えて、そして解答していただきたいのです。


出題者は、20問中何問かは、
そんなふうに、意図をもって作問しているはずです。
たとえば最近だとしたら、
平成30年後期「社会的養護」問5です。

<問題>
次の文のうち、「児童福祉法」で定める「児童自立生活援助事業(自立援助ホーム)」に関する記述として、下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 共同生活を営むべき住居における相談その他の日常生活上の援助及び生活指導並びに就業の支援を行い、あわせて児童自立生活援助の実施を解除された者に対し相談その他の援助を行う。

B 本事業の対象は、義務教育を終了した児童かつ満18 歳に満たない児童であって、措置解除者等である。

C 本事業の対象は、「学校教育法」第50 条に規定する高等学校の生徒、同法第83 条に規定する大学の学生その他の厚生労働省令で定める者であって、満18 歳に達した日から満20 歳に達する日の属する年度の末日までの間にあるもののうち、措置解除者等である。

(組み合わせ)
A B C
1 ○ ○ ○
2 ○ ○ ×
3 ○ × ×
4 × ○ ○
5 × × ×


この問題の正解は、3です。
なぜこの問題が今回出題されたか?
それは、この児童自立生活援助事業が、平成28年の「児童福祉法」改正によって、
Cの下線部分が変わったからです。(満22歳まで延長)
この問題をみたとき、
「なんでこの事業が出題されたんだろう?」
「下線部にはどんな意味があるんだろう?」
と考えていただくと、自ずと出題者の意図が見えてきますね。


twi-4234


<合格メソッド>
(1)問題を解くときは、勢いで解かない
(2)問題文に〇をつけたり、下線を引いたりする
(3)なぜこの問題が出題されたか?と考える
(4)出題範囲内の法改正を意識する




以上、いかがでしょうか?
私のミニテストでも、引き続き皆さんの訓練のため、
意地悪な問題を織り交ぜてお届けします。
ぜひ過去問を解くときに、
この合格メソッドを意識して解いてみてくださいね。